冷蔵庫の話し

クレヨン牧師のミニエッセイ
『冷蔵庫のはなし』
 落語家の林家木久蔵さんは、夏になると靴下を茶筒につめ、冷蔵庫に入れておくのだそうです。どうしてそんなことをするのか。それは外出のまえに取り出して履いた瞬間、「ああ、なんというぜいたく」という気持を得るためだそうです。
 
 冷蔵庫といえば、いろいろな使い道があると聞きました。ある独身だった牧師さんは、食器棚がなかったので冷蔵庫にしまっておいたとか、ク-ラ-の代わりにしてみたり(これはかえって部屋が熱くなる)、へそくりを隠したりといろいろ教えていただきました。
 
 ところで、この冷蔵庫ほど私たちの信仰を集めるものはありません。その信仰とは何か。「冷蔵庫に入れておけば腐らない」というものです。しかし、実際は腐ってしまうのです。ため込むことは、ある意味では腐らせることにもなります。
 
 私たちも同じだなと思います。神様から受けている恵みをため込んでいくと、いつかは腐るのではないでしょうか。むしろ隣人へとその恵みを渡していくことが必要だといえます。











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