2017年7月20日木曜日

同じ年でないと

クレヨン牧師のミニエッセイ
『同じ年でないと』

 作家の井上靖氏が、ある本の中で次のように書いていました。
 
 「先日亡くなった指揮者のカラヤンは僕と同じ年です。十年ほど前、小澤征爾君の誘いで、彼の演奏会に行きました。小澤君の師匠ですからね、カラヤンは。その時、彼は指揮台から下りる際に足をふらつかせた。危ないな、彼は疲れているな、と僕は思ったから、休憩時間に紹介しましょうと言われても断わった。同じ年でないと、他人のふらつきなんてわかりません」この話を読んで、なるほどだなと思いました。人は自分のペ-スで進んでいきます。しかも、誰もが自分と同じペ-スで進んで行けると思っています。ところが進めなくなって初めて隣を見るのではないでしょうか。
 
 「同じ年でないと、他人の足のふらつきなんてわかりません」という言葉には、いたわりが感じられますし、暖かいことばです。
 
 イエス様が「あなたと共にいる」といわれる言葉は、あなたのペ-スに私があわせようといわれているみたいです。