2018年2月22日木曜日

『台風キャンプで』

クレヨン牧師のミニエッセイ

『台風キャンプで』

 台風のさなか「教会学校・親子キャンプ」が、離れ小島である佐合島で行なわれたことがあります。とてもいい経験になりました。とくに子供たちにとってもですが、私たちスタッフにとっても貴重な体験でした。なぜなら食料を二日分しか持っていかず、次の日に持ってきて貰おうなんて甘い考えでしたので、船が出ないということを聞いたときの驚きは隠せませんでした。
 
 ただし幸いなことに、お米は十分ありました。たった一件の民家兼お店には、ソ-セ-ジと卵二十個、そしてしらたきが少々ありました。食事はこれでなんとかすることにし、あとは台風のなか貝掘りです。
 
 私たちスタッフは「これで子供たちが食事に満足するかな」と心配でしたが、文句一つなく楽しんで食べてくれました。もしかすると、今の子供はいいものしか食べないというのは偏見かもしれません。
 
 私たちの命、ほんとうは「二匹の魚と五つのパン」で十分なのかもしれません。