2018年2月8日木曜日

『はたして・・・と思う』

クレヨン牧師のミニエッセイ

『はたして・・・と思う』

 マルコによる福音書を聖書研究会で読んでいますと、「はたして」と思うことがたくさんあります。今回も「はたしてイエス様は教会を造るのをよしとされたのだろうか」と考えさせられました。
 
 マルコ福音書を読みますと、「民衆」「弟子たち」「律法学者」と三者の関係とイエス様という設定になっています。そしてイエス様がいつもおられるところは「民衆」のただなかです。決して「弟子たち」でもまた「学者」でもないのです。実は教会に入りたくても入れないのが「民衆」なのです。マルコの描く歴史のイエス様は、教会という枠組のなかにはおられず、むしろ教会からでて、苦しい人、悲しんでいる人のところへ進んでいかれるというのです。
 
 イエス様が望まれた教会は、造るのではなく、存在するもの、どこにでもあるのもの、壁のないものかもしれません。主が教会なのですから。