2018年5月17日木曜日

「素敵な貼り紙」

クレヨン牧師のミニエッセイ
「素敵な貼り紙」
 
 いろいろな店には、いろいろな貼り紙があります。注意、禁止、命令、お願いなどたくさん目につきます。
 
 ある店には、「袋は猫つまみでお願いいたします」とありました。思わず笑ってしまいました。そして、猫つまみとはよくいったものだと関心しました。私たちが猫をつまむときのあの手は、袋を傷つけないのです。
 
 さて、あるレストランには、次のように書いてありました。「お父さん、お母さん。子どもは散らかして食べるものです。後で掃除をすればすむことです。気にせず楽しく食べてください。昔は自分も子どもだったはずです。怒らない。怒らない」。
 
 子どもを連れた私たちは、大方失礼が多いものです。それゆえに、「子どもとの同伴のお客様はご遠慮願います」という貼り紙もみます。その紙をみるたびに、反省をします。しかし、その紙をみると嫌な気分になるのも事実です。
 
 あの素敵な貼り紙のお店では、知らず知らずに片づけてしまいます。どうしてでしょうか。お店の方の優しさが伝わってくるからだと言えます。