2015年9月8日火曜日


「鹿児島中央駅屋上の観覧車」                                                    小山 茂 

 鹿児島市内から鹿児島中央駅を捜すなら、6階建ビルの上にある大きな観覧車「アミュラン」が目印になります。それは地上から高さ91m直径60mで、周りは高いビルに囲まれていますが、夜になると7色のイルミネーションに輝きます。快晴の日に鹿児島中央駅に来られたら、展望を楽しめるお勧めスポットです。料金は大人\500子ども\300、ひとつのゴンドラに4人まで乗って\1200です。ゴンドラは36個あり、シースルー用(透けて真下も見えるゴンドラ)が2個、車いす用(乗り口が広いゴンドラ)が2個あります。 

 高所恐怖の方は、足元が見えるシースルーは避ける方が無難でしょう。私も少し高所恐怖症気味で、山歩きで切り立った危険な尾根筋など苦手です。でも、自ら危険であると認識すると、注意深くなって却って事故を防ぎます。最近高所平気症という言葉を耳にしました。高層マンションに住む子どもに、高所平気症が見られるそうです。子どもは高さに対する感覚が未発達で、高い所にいる意識をあまり感じない。高層マンションの子どもは、高所に慣れる傾向があるため、高さの恐怖心が薄くなりやすい。そして下を覗き込んだりしているうち、誤って転落してしまうケースもあるそうです。
 

 この観覧車は一分間に13m動くそうで、一回転するのに1430秒かかり、思ったより早く感じます。一番高い所でパノラマ写真を狙って撮影しようと、待ちかまえていましたが、あっという間に過ぎてしまいました。今回で2回目ですが実際に乗ってみると、高くなるにつれて周りの視野が広がって、桜島、霧島連山、運が良ければ開聞岳が見えるかもしれません。山歩きが趣味なのでかつて登った山を、真っ先に捜してしまいます。台風6号の過ぎ去ったタイミングを狙って、昼頃行ったのですが期待するパノラマは望めませんでした。一人で乗って写真撮影のため場所を移動すると、ゴンドラも一緒に揺れます。観覧車の骨組みのパイプや、ゴンドラから物を落とさないよう格子状の鉄線があり、意外と写真撮影の邪魔になりました。ただ周りに邪魔する建物より高くなるので、観覧車は四方八方見るには適しています。地元の方は意外と乗られていないようです。一度機会があれば、乗ってみてはいかがでしょうか。

 
観覧車最高点からの桜島遠望

 
下からの見上げた観覧車