「肝心なこと」

クレヨン牧師のミニエッセイ

「肝心なこと」
 
 子どもがどうやって信仰を継承していくのか、それは神様だけが知っておられます。伝わっていないようで、じつは確実に伝わっているものがあります。聞いていないようで、ちゃんと聞いているものなのです。
 
 先日のことでした。次女の愛美が朝早く一人で目を覚ましました。初めはやることが無かったらしく、鼻水の固まったものを取っては、一つ一つ自分の枕に並べていました。横目でみながら、朝から他にすることはないのかと、わが娘ながら情けなく思っていました。
 
 ところが、八時の鐘が聞こえると枕の上に建ち、両手を上げていきなり「アーメン、アーメン、アーーーメン」とアーメン三唱を歌うではありませんか。私たち家族は朝一番に、寝ている間に祝福を受けたのでした。
 
 誰が教えたのでもありません。毎週礼拝に出て、礼拝堂を走り回っていてなにも聞いていないようでも、ちゃんと肝心なことは覚えているものだと驚いてしまいました。なんだかとっても嬉しい朝でした。
 
 今、1歳の愛美が歌えるものは、「アーメン三唱」「マラナタ」「アイアイ」「メリーさんの羊」そして「愛は勝」です。親ばかですね。

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