「まん丸まるく」

クレヨン牧師のミニエッセイ

「まん丸まるく」

 木食行道(もくじきぎょうどう)というお坊さんの句に、次のようなものがあります。

     まるまると まるめまるめよ わが心

               まん丸丸く 丸くまん丸



 この句を読んだとき、これは三女そのものだと思いました。まだ9ケ月を迎えたばっかりの赤ちゃんは、なんと「まん丸」という表現がぴったりなのです。この赤ちゃんをみていると、こちらまで心が丸くなってくるがわかります。赤ちゃんを抱いた人は、それだけで丸い心になれるのかもしれません。

 ところが、赤ちゃんを離したとたん心のまん丸が少しずつ壊れて、ガクガクとなってくるのがわかります。きっとこれは自分中心という心がでてくるからではないかと思うのです。

 「優しい人間になりたかったら、赤ちゃんを抱けばいいよ」と教えてくださった牧師がおられました。やってみると、優しい人間でいられる自分を発見することができます。そうすると、いつでも心に幼子イエスを持ち続けることが、人に優しい人間であることのコツといえそうです。

 まるくまるく生きて行けたら幸せのような感じがします。

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