『笑線』

 
クレヨン牧師のミニエッセイ

『笑線』

 桂文珍著「日本の大学」~この国の若者はこんなんでっせ~という本を読み、大変ためになりました。そのなかで、人間には「涙線」があるが、その人の情報量を知るバロメ-タ-は「笑線」だということが書かれてありました。つまり、同じジョ-クで笑えるか、笑えないかということです。関西大学非常勤講師・桂文珍先生は次のようにいってます。
 
 「この人と結婚しようかなと思う相手とは、メルヘンチックなものとか、涙を誘うものは出来るだけ観ないほうがいいよ。悲しい部分はみんな一緒。悲しいドラマを観て泣いたからといって、ああ、心の優しい、いい子やなあと思ったら、大きな間違いで、後で後悔せんならん。でも笑いは人によって個人差があるから、連れていくのやったら吉本にしなさい。私の落語を聞きなさい。そこで、同じところで同じ様に笑えて、『笑線』のウエ-ブが合う者同志だったら、結婚して幸せになれるよ」と。
 
 パウロが言う「泣くものと共に泣き、喜ぶものと共に喜ぶ」もまた、単純なことではなく、何か深いものを考えてしまいます。

このブログの人気の投稿

牧師のデイビット・ネルソンです