『あたりまえのこと』
クレヨン牧師のミニエッセイ
『あたりまえのこと』
「只眼横鼻直なるを知るのみ」
道元が宗の国に留学して、如浄から禅を学んで帰ってきました。京都深草に興聖寺を建て修行に励んでいると、近所の人が集まってきます。その人たちは、「和尚さんは宗の国で大変よいことを学んで来られたそうですが、私たちにもその奥義を知らせてください」と頼みました。すると道元は「只眼横鼻直なるを知るのみ」と答えたそうです。分かり易くいえば、「いや別に新しいことはない。ただ眼は横に並んでおり、鼻は縦についているということだけだよ」と。ようするに「あるがまま」ということでしょうか。
でもこの「あるがまま」ほど難しいものはありません。横に眼が並んでいるのは、人間と猿類と猫科だけです。そのなかでの「あるがまま」というときなにかしら考えすぎてしまいます。しかし、そんなことを考えるのが迷いでしょう。
私たちは主にあって一つなるを知るのみ、でまいりましょう。イエス様のことを見つづけて、従ってまいりましょう。イエス様の足跡のみをみて。
『あたりまえのこと』
「只眼横鼻直なるを知るのみ」