紫蘇壺


クレヨン牧師のミニエッセイ

紫蘇壷』
 六日市集会所の柴田政子姉が天に召されました。五、七、五の中に人生の総てを詠みながら、しかも妥協せず、深くその奥にあるものへこだわりつづけた生涯でした。遺された一つ一つの句を詠み返してみると、柴田姉のありのままの生涯が浮かんできます。
  爽やかに別れしとて悔いすこし

  激せしはただ一瞬の木の実ごま
  明日のこと明日にまかせてさはやかに
  古日記の余白に心おきてとづ
  ひとり発つ春暁みたつ砂糖壷
  紫蘇壷の母のおもさは誰も継がず     柴田政子『紫蘇壷』より。

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